No.3 間取りを考える

パッシブデザイン

 

土地が決まりましたら、いよいよ間取りを考えます。

間取りは簡単そうでとても奥が深い。家づくりにとっては核となる部分で、間取りの工夫が家に命を吹き込みます。特に自然のエネルギー、例えば陽の光の取り込み方や、遮り方。風の通り道のつくり方などは、それように考えた間取りでなければ効果が期待できません。

この自然の力を利用した間取りやデザインのことをパッシブデザインの家と言います。

パッシブ=受け身とあるように少し弱々しさも感じられますが、もし自然のエネルギーだけで過ごすことが出来るのであれば、それが一番クリーンで地球にとっては一番力強いことなのかもしれないですね。ただ、このパッシブデザインで物凄くエネルギー効率の良い家をつくるとなると、土地探しでかなりの好条件のところを探さなければなりません。ですのでなかなか市街地などでは実現が難しい部分もあるのですが、なるべくこの考えに基づいて陽の入りにくそうな立地の場合でも、なんとか工夫して、少しでも自然のエネルギーを取り入れられるように間取りを考えます。

そうすることでその土地にしか建つことができない間取りの家が出来上がります。

 

 

 

 

家に命を吹き込む間取り

 

情報社会ですのでたくさんの間取りがネットを飛び交っていますが、知恵を振り絞って出てきた間取りは似ているものがあったとしても、それはやはりオリジナルですね。愛着がわきます。

もちろん構造にも大きな影響を与える間取りですので、木造の場合は上下の柱や壁の力関係、梁のかけかた、継手の補強これらも間取りと同時に考えていきます。1階を考えながら2階を、2階を考えながら1階を。上の力がうまく、無理なく下へ伝わるように、平面だけど立体的に。

プラスお客様のご要望を取り入れながら試行錯誤してご提案させて頂きます。

間取りは家づくりの命と言っても過言ではないくらい、大切なものです。

 

 

 

 

Glenn Murcutt 

グレン・マーカット の設計は、自然の動きを考えて、家の間取りに反映させる。

 

要はパッシブソーラーの考え方なのですが、

自然の中にぽつんと 建つ家 。そんな作品が多いです。 デザインはシンプルで一見都会チックな印象なのですが、見れば見るほど、建物の放つ優しさが伝わってくるような気がします。 

 

この本の中からグレンの言葉を一部抜粋させて頂きます。

(GLENN MURCUTT  TOTO出版)

 

「私は生徒にどう図面を描くか教えます。私がお話したことすべてをどのように図面にするか。1枚の図面がどれだけ空間を描写できるか。これは人間の素晴らしい才能です。誰かが座して空間を思い描き、2次元の図面にし、違う誰かがそれを読んで建てることができる。素晴らしい行為です。建築家が考え抜いたことを、描いて大工に渡し、大工はそれを読んで、できると答える。あなたの図面から大工が空間を想像してどうやって建てればよいかわかるのです。何という人間の技でしょう!図面を描くことは本当に大切なことです。図面を引く行為は、紙に線を引くことではなく、あなたの定義する空間をつくることなのです。多くの生徒は平面と断面を描くことから始め、それが建物をつくることだと思っています。それはある種の建物とはなっても、必ずしも建築になってはいないでしょう。   建築は理論ではない。現実なのです。建築は学ぶことではありません。それは知識なのです。」

 

国、言葉は違うけれども、考え方は共通なんだなと、

小さな家でも、歴史に残るような大きな建物も同じ考えでつくられている。そう感じさせるグレンの言葉です。

 

 

 

 

 

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