関連記事
- 小さな家という選択
- 24坪の家
「24坪の家」と聞いて、どんな大きさを想像しますか。
広いような、狭いような。
数字だけでは、なかなか想像しにくいかもしれません。
家を建てようと思ったとき、最初に気になるのは、やっぱり「何坪くらい必要なんだろう」ということだと思います。
30坪くらい?
35坪くらい?
家族4人なら、それくらいは必要なのかな。
そんなふうに、なんとなく大きさを決めていくことも多いのではないでしょうか。
でも、少し立ち止まって考えてみると、
そもそも、家に何坪必要なんだろう。
そんな疑問が出てきます。
24坪って、どのくらい?
24坪は、約79㎡です。
数字だけを見ると、やっぱり少し小さく感じるかもしれません。
でも、家の広さは、数字だけでは分かりません。
同じ24坪でも、廊下が多い家と、廊下を少なくしてその分を暮らす場所に使った家では、印象がかなり違います。
収納のつくり方でも違います。
家具の置き方でも違います。
窓の位置や、部屋同士のつながり方でも変わってきます。
だから「24坪だから狭い」「24坪だから十分」と、簡単には言えないのだと思います。
大切なのは、その24坪をどう使うか。
そこから家づくりを考えてみるのも、案外面白いものです。
例えば、こんな暮らし
24坪くらいの家を考えるとき、私たちがよく想像するのは、2LDKくらいの暮らしです。
暮らしの中心のLDKがひとつ。
夫婦の寝室がひとつ。
家族の変化に合わせて使える部屋がもうひとつ。
それと洗面や浴室、トイレ、収納。
決して余裕たっぷりというわけではありません。
でも、必要なものを一つずつ考えていくと、意外と暮らしの形が見えてきます。
部屋を減らすのではなく、使い方を考える
小さな家というと、
「部屋が少ない」
「収納が少ない」
「狭い」
というイメージが先に浮かぶかもしれません。
もちろん、実際に大きな家と比べれば、使える面積は少なくなります。
でも、だからといって、暮らしまで小さくする必要はありません。
例えば、リビングの一角に小さな机を置けば、そこが仕事や勉強をする場所になる。
子どもが小さいうちは一緒に使っていた部屋を、成長したら仕切る。
家具を置きすぎず、家の中に余白を残す。
一つの場所に、いくつかの役割を持たせてみる。
そうすると、部屋の数だけでは測れない暮らし方が見えてきます。
収納は、ちょっと真剣に考えたい
小さな家を考えるとき、収納だけは少し真剣に考えたほうがいいかもしれません。
家が小さくなるほど、物の置き場所が暮らしやすさに影響します。
ただ、収納を増やせばいいというわけでもありません。
収納を増やすと、その分、暮らすための場所は減っていきます。
だから、
「何を持っているのか」
「これから何を持ちたいのか」
「どこで使うものなのか」
を考えて、必要なところに必要な分だけ収納をつくる。
玄関には玄関で使うもの。
キッチンにはキッチンで使うもの。
洗面所には洗面所で使うもの。
当たり前のようですが、これだけでも、暮らしの中の小さな面倒が減ることがあります。
収納は「たくさんあること」より、使いやすいところにあることのほうが大切なのかもしれません。
24坪だからできることもある
家が小さくなると、建築に使う材料も少なくなります。
もちろん、土地や形、仕様によって金額は変わるので、「24坪なら必ず安くなる」と単純には言えません。
ただ、家を小さくすることで、限られた予算をどこに使うのかを考えやすくなることはあります。
例えば、床。
毎日触れる場所だから、無垢の木にしてみる。
壁。
時間が経つほど味わいが出る塗り壁にしてみる。
窓。
断熱性能をきちんと考えてみる。
構造。
地震のことを考えて、しっかりつくる。
全部を大きくするのではなく、
大切だと思うところに、ちゃんとお金を使う。
そんな家づくりもあると思います。
もちろん、24坪が合わない人もいる
ここは、ちゃんと書いておきたいと思います。
24坪の家が、誰にとっても暮らしやすいわけではありません。
家族が多い。
たくさんの趣味がある。
仕事で大きな道具を使う。
荷物が多い。
親と一緒に暮らす。
そんな場合には、もう少し広さが必要になります。
反対に、夫婦二人なら24坪でも十分と感じるかもしれません。
子どもが独立した後なら、もっと小さな家でもいいかもしれない。
だから、坪数に正解があるわけではないと思っています。
大切なのは、
「自分たちには、どれくらい必要なんだろう」
と考えてみること。
それだけでも、家づくりは少し変わってくる気がします。
24坪に、何を詰め込むか
私たちが24坪の家を考えるとき、面積をただ削っていくことはしません。
むしろ逆です。
限られた面積だからこそ、
24坪という限られた場所に、何を残したいのか。
そんなふうに考えてみると、「小さな家」が、
少し違って見えてきませんか?
小さな家から始まった「DEAR」Small is beautiful
杉江建設には、24坪ほどの家をひとつの形として考えた「DEAR」という家があります。
小さいから何かを我慢するのではなく、
小さいからこそ、暮らし方を考える。
自然素材を使う。
光や風を取り込む。
家族が過ごす場所を大切にする。
そんな考えを、ひとつの家にまとめてみました。
もちろん、すべての人に24坪が合うとは思っていません。
ただ、家を建てるときに、
「本当に必要な大きさって、どれくらいなんだろう?」
と一度考えてみる。
その選択肢の中に、24坪という大きさがあってもいいのではないでしょうか。
24坪の大きさの中で、
どんな時間を過ごすのか。
私たちは、そんなところから家の大きさを考えてみたいと思っています。